開催日:平成16年1月25日(日)10:30 〜 16:00
会 場:小学校(墨田区内)
主 催:すみだ地域ねこの会
共 働:NPO法人ねこだすけ
この会場の周辺は野良猫対策に頭を悩ませている地域です。増えた野良猫が花壇を荒らすなどの問題、ふん尿問題、このような状態では心良く思われない方がいらっしゃるのも、並んだペットボトルやキャットカット(猫避け)から感じられます。町会の看板には「餌をやらないで」と野良猫の増殖を防ごうと苦慮しています。しかし、餌をやらなくてもテリトリーで生きる野良猫にとっては何の効果もありません。そこで、あえてこの地域の小学校を借りてパネル展、ご相談会、地域ねこ活動の為のバザーを開催しようと思いました。
パネル展では、猫の歴史から始まります。中国から教典を守る為に日本に渡り人の手で飼いならされた猫は、やがて人の手で捨てられ外で暮らすいわゆる野良猫が増殖し、管理もされないまま死んでいきます。そんな、人の勝手で増えてしまった今居る野良猫とどうつきあうか、まさに「地域ねこ」にするにはどうしたら良いかを解説しました。パネルを見ながら、うなずく方もちらりほらり。正しい理解が今後の野良猫問題を解決していくのです。
ご相談会では、色々な相談がありました。野良猫の避妊手術を初めてやってみようという方、東京都の「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」に申請したいという方、捨て猫問題、共同住宅の住民との理解について等など、様々でした。
バザーはいつもとちょっと違って、出店者を募りました。近所で野良猫の避妊去勢や餌やりなどをしている方に、地域猫を知っていただいた上で、バザーに出店者としてご参加いただき、売上金はそのままご自身の世話している野良猫の為に使っていただく形をとりました。「地域猫活動」は誰かに全てを頼んでやってもらうものではありません。自分達で出来ることから始めることでご近所同士で協力し、より良い地域環境を作って行くことが大切です。そんな方達の交流の場としても、良い機会だったのではないかと思います。売上げは今一でしたが(申し訳ありません)、野良猫問題に苦慮しているこの地域に一石を投じられたらと、今後に期待をしています。
小学校を借りるにあたり、バザーというお金の動きがあるとのことで、学校側から使用許可がすぐには降りませんでした。区の教育委員会に目的をしっかり説明し、営利目的ではない事を約束し、非常にご理解を得ることが出来、今回の開催となりました。行政もご理解もいただいて開催出来たことは非常にありがたく嬉しく思いました。
また、出店していただいた方と共に平成16年3月末締切りの東京都の「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」に申請しようとしています。
もし、あなたの地域で野良猫問題の解決が 難しいと思えても、やってみなくちゃわかりません。勇気と希望を持って頑張りましょう!
この度は皆様のご来場、誠にありがとうございました。
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